学 会 刊 行 物

『唯物論研究年誌』第19号「転換する支配構造――安倍政権的なもの」
(2014年10月刊)

日本は今、大きな岐路に立っている。戦後日本の大転換をめざす安倍政権の特殊性と普遍性を、歴史的に把握し、経済、統治、生活の場面から分析。新自由主義と軍事大国化からの転換の可能性と課題を探る。

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特集:転換する支配構造――安倍政権的なもの

転換する支配構造――安倍政権的なもの――特集にあたって
『標的の村』が呼び起こす市民の力――監督三上智恵さんに聞く、沖縄の危機、日本の危機聞き手:三崎和志
安倍政権と戦後システムのゆらぎ――同一の未解明の歴史的課題のさまざまな解き方雨宮昭一
安倍政権と日本の貧困――弱者を憎む強者後藤道夫
〈教育の政治化〉の力学――民主主義と立憲主義の危機中田康彦
成長戦略とコーポレート・ガバナンス――日本経済の構造変化と株主価値重視経営柴田努

思想のフロンティア

ミヒャエル・ハインリッヒによる「『資本論』の新しい読み方」――『価値の科学』の論理構造平子友長
規範・欲望・承認――ピピン、マクダウェル、ブランダムによるヘーゲル『精神現象学』「自己意識章」の規範的解釈大河内泰樹

レヴュー・エッセイ

日本近代の自己認識――諭吉の愉快と漱石の憂鬱竹内真澄
福島/市民からみた映画「ハンナ・アーレント」渡部純

研究論文

マルクス「小経営的生産様式」論の再検討――「小農理論」視座から隅田聡一郎
公的領域の可謬性と抵抗としての活動――H・アレントにおける「始まり」の恣意性と市民的不服従について間庭大祐

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