学 会 刊 行 物

『唯物論研究年誌』第20号「生活を〈守る〉思想」
(2015年10月刊)

支配層の強権主義的な政治に抗する動きのなかから、人々の生活を〈守る〉ために、新たに立ちのぼる思想の可能性をつかむ。

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特集:生活を〈守る〉思想

生活を〈守る〉思想――特集にあたって
政治的「物語」の思想としての保守主義石井潔
グローバリズムへの自民党リベラル派の対応とその困難―政治家・加藤紘一の言動に即して山本公徳一
地方自治理念の今日的意義を探る―長野県阿智村での実践をふまえて岡庭一雄
ひとり親たちの生活哲学―地方都市B市の公営住宅における子育て世帯へのインタビュー調査から松田洋介
民主主義の最前線で社会を取り戻す―「オール大阪」と草の根の大衆運動布川淑
インタヴュー 都市大阪の再生は含羞の文化から木津川計

思想のフロンティア

ピケティ・企業過剰貯蓄・「イノベーション」森原康仁
イギリス保守政権による福祉削減と福祉受給者のスティグマ化鈴木宗徳

レヴュー・エッセイ

貧困の不可視化に抗う―鈴木大介『最貧困女子』に見る女性の貧困の最底辺小尾晴美
オルタナティブの象徴としての「里山」、恭順の記号としての「資本主義」―『里山資本主義』を読む南有哲

研究論文

一八世紀ドイツにおける二つの理性―〈健全な理性〉と〈推論的理性〉の区別とその優劣をめぐって小谷英生

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