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会員著書紹介

本コーナーは、「全国唯研Newsletter」に掲載された会員著書についての短評を転載したものです。

2023年10月03日
渡辺憲正『マルクス所有形態論の研究』

 (桜井書店、2023 年 7 月、税別 4500 円)  昨年の『「ドイツ・イデオロギー」の研究』につづく著者渾身の力作。〈Gemeinde=共同体〉と〈Gemeinwesen=共同社会〉との一筋縄ではゆかない区別をふ […]

2023年07月23日
上柿崇英著『〈自己完結社会〉の成立』上・下

(農林統計出版、2021 年、税込各 3850円)  上下2巻からなる本書は、5年間にわたって『現代人間学・人間存在論研究』誌に掲載されてきた著者の考察が、その骨格をなす。長大な論述はとうぜん多岐にわたるが、著者は現代社 […]

2023年07月23日
清眞人著『格闘者ニーチェ』I・II・III

(藤原書店、2022 年、各巻税込 3960 円)  I「ショーペンハウアー」、II「自己格闘者ニーチェ」、III「マンとハイデガー」という3巻本で、3巻通しで 1121 頁になる大著である。1996年に『〈受難した子供 […]

2023年03月10日
河上睦子著『「人間とは食べるところのものである」―「食の哲学」構想―』

(社会評論社、2022 年、2200 円+税)  本書は、長年フォイエルバッハを研究してきた著者が、自らの研究の総括として著した珠玉の一冊である。第I部では、人間という存在にとって欠くことができない営為であるにもかかわら […]

2023年03月10日
丸山啓史著『気候変動と子どもたち――懐かしい未来をつくる大人の役割』

(かもがわ出版、2022 年、2700 円+税)  本書は、喫緊の解決すべき全地球的な課題であり、しかも子どもたちがもっとも影響を受ける気候変動に対し、私たち大人が責任をもって対処していくべきだという前提から、3部11章 […]

2023年03月10日
支え合う社会研究会編『資本主義を改革する経済政策』

(かもがわ出版、2021 年、1700円+税)  本書は、若手から中堅の研究者を中心にした「支え合う社会研究会」によって編まれた、現代日本への具体的な経済政策提言集である。この会のメンバーは、経済学、経営学および環境工学 […]

2023年03月10日
竹内真澄著『近代社会と個人−<私人>を超えて−』

(御茶の水書房、2022 年、6800円+税)  目次だけを見るとホッブズ、ロックと馴染み深い思想家の名前の並ぶ近代社会思想史の教科書のような印象を受けるが、内容は私的所有の主体としての「個別者(der Einzelne […]

2023年03月10日
戸田清著『人はなぜ戦争をするのか』

(法律文化社 2019 年、1000 円+税)  7 章構成の本書では、第 1 章では、20 万年に渡る人類史において、殺人や集団暴力とは区別された意味での「戦争」の登場は比較的新しく(世界で 8000 年前、日本では […]

2022年07月08日
渡辺憲正『『ドイツ・イデオロギー』の研究』

(桜井書店、2022 年、税込 3520 円)  「初期マルクスこそ、独自の近代批判を生成させ、理論のエレメントを転換したのではなかったか」としるされた『近代批判とマルクス』から33 年の年月を経て上梓される「続編」。本 […]

2022年07月08日
日暮雅夫ほか編(小山花子ほか執筆)『批判的社会理論の今日的可能性』

(晃洋書房、2022 年、税込 3300 円)  批判的社会理論ないしフランクフルト学派の専門家が名を連ねた魅力的な論文集。第I部は「ハーバーマス理論の現在とその周辺」、第II部は「ホネット理論の展開」と銘打たれ、11 […]

2022年07月08日
雪村剛彦・石井拓児『教職員の多忙化と教育行政』

(福村出版、2020 年、3800 円+税)  周知のように、教職員の多忙化は重大な問題となっている。その問題に対して、日本教育行政学会の研究活動をもとにまとめられたのが本書である。  本書の構成は大きく 3 部に分かれ […]

2022年07月08日
阿比留久美『子どものための居場所論』

(かもがわ出版、2022 年、2000 円+税)  「居場所」という概念が普及し始めたのは、1980 年代半ばのフリースクール運動からだと言われている。1990 年代以降、文部科学省においても、不登校(登校拒否)の急増を […]

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